とっても柔らかいお話

 女性のオーナーに、「クルマ関係の仕事をしている。」と話すと、決まって「CDチェンジャーの取付けは、やって貰えないでしょうか?」と聞かれます。

 こちらとすれば、量販店で取付けた方が安く済むと思って、勝手な親切心でそう話すと、「量販店には、行きたくない!」のだそうです。

 よく話を聞いてみると、
若い店員の言うことが、何となく怪しいし、
女性だと思ってか、どうも小馬鹿にした態度が嫌で、一度行ったら2度と行きたくないとのことです。

 本人としては、実際には、自分のクルマを自分なりに、綺麗にしたいし、いろいろ計画していることもあるのだけれど、相談できる所がなくて困っていたそうなのです。

 実際に、カローラの女性オーナーのクルマにAMFM付きカセットデッキを取付けたことがあります。

作業手順:
 まず、そのオーナーが実際にどういう希望を持っているのかなるべく詳しく聞きます。
 充分希望を聞いて、その希望に合う物を、こちらで選択して、再度相談します。
 選択した物が気に入れば、取付けに入ります。

 このオーナーは、一回目の相談でほとんど満足して貰ったようで、こちらで選択した物で無事に作業は終了しました。

 この時、他にもいくつか相談を受けました。
ブレーキングの仕方。クルマのメンテナンスの仕方。車検のこと。異音のこと。
などなど、今まで疑問に思っていても、聞く人が見当たらないとのことでした。

 長い間、ロータリー系チューニングショップで働いていると、女性は、RX-7オーナーの奥さんや彼女として来店するパターンが常でした。
しかし、私にはあるポリシーがあります。”奥さんや、彼女(女性)を納得させられなければ、クルマの男性オーナーの信頼を本当に得ることはできない。”と言うものです。だから、なるべく解り易い言葉で、女性でも、全くの初心者でも理解できる説明を心掛けています。
【あるユーザーの奥さんの話】

 また、男性の場合は、どうしても「自分が欲しかったブランドのパーツを付けたい。」などという正確な判断の邪魔をする不純な要素が拭い切れません。
しかし、女性の場合には、合理的な意味を見出せれなければ、どんなに
うまく説明しても(?)決して納得することはありません。
(もちろん、そうでない女性も存在するし、逆の男性も存在しますが・・)

 レーシングアートでは、そんな厳しい目を持った女性オーナーの相談も受付けています。
 
クルマのことは良く解らなくても、クルマを大事にしたいと言う気持ちさえあれば、”解るまで”説明致します。