バキュームホース対策
私の独断と偏見によれば、97年夏頃からFD3Sのバキュームホースの材質が変更されました。そのことにより、例えば、50万台FD3Sでは、約40本あるバキュームホースの両端からブースト圧が掛かる度に、プッシュと漏れています。
こんな感じで、ブシュッ!と圧が掛かる度に漏れて、同時にオイルも霧状になって吹き出しているのです。
それを、きちんと止めることで、本来FD3Sの持つパフォーマンスが得られます。
いつも、思うのですが、元々ある性能を知らないまま無駄に過ごしているユーザーがなんと多いことでしょう。折角高価なFD3Sを購入しているのに、本来得られるべき、価値を得られない。何と無駄なことだと。
このことが、解るまでは、FD3Sというクルマは、ブースト圧が非常に不安定なクルマだと評価していたのですが、実は、その原因もバキュームホースからのブースト圧の漏れが原因だということが、解りました。
とってもマニアックなユーザーであるSKさんは、こちらが頼みもしないのに、バキュームホース対策前後のデータを送ってくれました。
左のグラフがそうです。破線が対策前、実線が対策後です。SKさんの場合には、セカンダリー側切換わり直後のブーストが安定して高くなっています。
柔らかいお話に出てくるTYさんのFD3Sは、全体に低かったのですが、特にプライマリー側が低く、セカンダリー直後だけ上がって、「恐い!」というコメントが出てきた訳です。
症状は、いろいろでも、原因はバキュームホースにあったのです。