独断と偏見

 自分で言うのもなんですが、私は、かなり独断と偏見の塊だと思っています。自分では、悪い意味ではなく、”良い意味の独断と偏見なのだ”と勝手に決め込んでいます。
 大部分の人が良い物(製品)だと言っても、自分でそのパーツをテストし、きちんとした結果が出なければ、決して採用しません。この点に関しては、私は非常に頑固だと思っています。

 しかし、この頑固さは気を付けないと、かなり危険な面も持っています。自分でテストできる物は限られています。間違った判断結果を引き出すこともありえます。
 その点に関しては、充分配慮しているつもりです。一度出した結果は、何度か見直す努力を常に心掛けているつもりです。(でも、だいたい、「まただめか!」という結果になるんですが・・) 

 また、私がパーツを選択する時には、ある基準を持って選択しています。
 それは、自分が本当に自信を持って、ユーザーに薦められる物かどうかということです。レーシングアートに来ているユーザーは、(多分?)かなり私の言うことを信頼してくれていると思っています。

 その信頼を裏切ることは出来ないというのが、一つめの理由です。

 二つめは、自分自身が納得出来ない物は、好きになれない。という単純な理由です。どうも、私は自分が惚れ込んだ物でなければ、自信を持って他人に薦めることなど出来ない性格のようです。

 クルマのパーツは、一部の「”飾り”のみに徹しているパーツ」を除いて、特に、機能パーツに関しては、充分なテストをクリアしていなければいけないと思うのです。
 ただ、あまりに選択基準が厳し過ぎて、薦めるパーツがないという状況にしばしば追い込まれます。しかし、それは、オリジナルパーツの開発という手段で解決していけば良い。その為には、より力を貯えねばならないと考えています。

 また、ユーザーから、「厳し過ぎるよ!」と言われることもしょっちゅうですが、そんなことを言ったユーザーも、自分にそのパーツのツケが回って来ると、文句を言って来ますよね。(自分でそのパーツで良いと言っておいて、いい加減なものです。気持ちは、解りますが・・・)

 結局、だめパーツのツケは、巡り巡って、私自身にツケが回って来てしまうので、こんな独断と偏見の塊になってしまいました?