SZさんのFC3Sは、エアコンが使えなかった!?

 初めて、SZさんのFC3Sを見た時、エンジンルームが小火騒ぎの痕でした。実際に修理に入ってびっくりで、レーシングアートに来る前のショップでは、一度燃やしてしまったハーネスをろくに修理もせず、その傷口にビニールテープを巻き散らしただけのものでした。

 修理作業はそれは大変で、その頃二柱リフトもない中、クルマの下に潜り込んで合計100本以上ある配線を1本1本ハンダで修理していきました。
 作業が終わってクルマをユーザーに引き渡す時は心の中で、「こんな作業は二度とやらないぞ!」と強く思っていました。

 電気系統の修理が終了した後の、SZさんのFC3Sは、こちらが予想した以上に調子が良くなり、何故かブーストの立ち上りまで良くなって、SZさんはもちろん大喜び。

 それから、暫くして、SZさんは、嬉しそうに私に言いました。
「そう言えば、修理して貰って、一番嬉しかったのは、エアコンが効くようになったことなんですよ。」「前のショップで、タービンを交換をした時に、エアコンが使えなくなって、チューニングカーは、エアコンが効かないのだと思っていましたから。」(→念のため、述べておきますが、タービンを交換した位(?)で、エアコンが効かなくなるなんてありえません!!)

 原因は、そのショップで後付けのメーターをゴタゴタ取付けて、その配線方法が目を被う程ひどかったことでした。

興味のある方は電気系統の基本