バキュームホースの交換
50万台の新車FD3Sで、具体的に話してみましょう。
判断方法は、まずエンジンルームを観察することから始まります。エンジンルームのオイルの飛び状況を判断します。
図のように、オイルによって、エンジンルームが汚れていきます。(この汚れ方のパターンで、主にどこから漏れているのかの判断が、可能です。)
新車の初めの内は、グリスアップし、余ったオイルが飛び散るため、どんなクルマでも多少はエンジンルームが汚れます。
走行500km位でエンジンルームのオイル汚れを綺麗に拭き取ります。その後、オイルが吹き出さなければ、エンジンルームは汚れません。
しかし、オイル汚れは、確実に増えていきます。そういう観察結果が出たら、あなたのFD3Sもブースト圧が漏れている証拠です。
私の独断と偏見によれば、全てのFD3Sで漏れるはずです。
実際の作業は、大変な作業になります。それでも40万台以降は、かなり楽ですが・・
約40本のバキュームホースを全て交換し、両端をホースバンドでしっかりと止めます。
30万台以前のFD3Sでは、80本以上のバキュームホースを交換することになります。
左図のように、エンジン丸見えの状態まで、サージタンク、スロットルや、イグニッションコイル、イグナイターなどを全て外して、バキュームホースを交換します。
このようにある種のトラブルに関しては、詳しい点検をするまでもなく、車輌を観察するだけでもかなりのトラブルが、判断出来ます。
もちろん、目視点検だけで、判断できるまでには、かなりの台数のクルマを、詳しく観察し、記録することが必要です。ただボーと見ているだけでは何台見ても、何も見えてこないことは言うまでもありません。