中古車(FD3S,FC3S)を購入する時に、読んでください。
中古車を購入する時に、ロータリーマニアは、勘違いをしているように感じます。
どうせ(?)エンジンの耐久性が悪く、すぐにエンジンオーバーホールすることになるからと考えて、なるべく安い中古車を探しているようです。
そうして、浮いた費用で安い怪し気な(?)リビルトエンジンを搭載して、「お金が浮いた!浮いた!」と喜んでいるように、私には見えてしょうがありません。
- ロータリーエンジンは、きちんとポイントを押さえたチューニングを行なえば、まず、破損することはありません。
- 安い、怪し気な(?)リビルトエンジンは、載せ換え直後に「オーバーホールですね!」と言い渡される位、コンプレッションが低い!
- エンジンが壊れている中古車は、やってはいけないチューニングが行なわれているせいで、エンジンを載せ換えても、すぐにエンジンを破損してしまいます。
- エンジンが壊れている状態で、売買するようなクルマは、エンジン以外の部分もかなりガタがきているので、まともに走らない場合が多い。・・など。
こんな理由で、怪し気な低価格の中古車は避けるべきだと、声を大きくして言います。
また、素人で展示車の状態を正しく判断することは、不可能です。
見た目で解るはずもありません。悪徳(?)中古車屋の餌食になるのがいいところです。(→かく言う私も素人の頃、中古車屋に事故車を偽って売り付けられました。環七沿いの中古車屋で見つけた相場より20万円近く安い真っ赤なSA22Cでした。今思い出しても悔しさが込み上げてきます!!)
素人で安全なクルマを探すなら、ディーラー系の中古車です。ディーラーでは偽って事故車を売ることは95%ありません!(→残り5%はあります。どことは言いませんが・・関東地方に1件・・)
購入直後に、エンジンのコンプレッションを測って低ければ、クレームも効きます。事故車だったことが後に判明した場合のクレームも当然効きます。
そういう理由で、私は、ディーラー系中古車を薦めます。
相場がやや高いのは、クレームが効くからだと、思って貰えばいいのではないかと”真剣に”考えています。
ここまで言っても、大きな賭け(=負ける確率が99%位の・・)に出たい生まれつきのギャンブラー(?)のあなたに特別に、全くダメなクルマの見分け方を掲載しておきましょう。(→私は、ダメだと言いましたよ!)
- 事前に新車のエンジンルームを観察して、スポット溶接の具合と、シールの塗り具合をチェックしておきましょう。(=スポットのパターンは、大体左右対称になっています。シールは、薄くハケで塗ったかのようにやはり、左右対称に処置されています。)特に、フロントタワー部の周辺を詳しく観察します。
- ドアを開けて、できればピラー部のモールを剥がして、左右のスポットパターンをチェックします。特に、スポットがやけに近過ぎる箇所を念入りにチェックしましょう。
- ドアをちょっと強めに締めて、閉まる時の音をチェックします。左右差や新車との差を観察します。少しでもビビり音があれば、やめましょう。
- ピラー部は、外側も塗装面を念入りにチェックします。少しでも歪みなどがあったら、やめましょう。
- リアハッチを開けて、溝部分を念入りにチェックします。少しでも錆が出ていたら、やめておきましょう。
- 特にFC3Sの場合、リアは下からチェックして、スペアタイヤ格納部下側にしわとか、錆が発生していないかチェックします。
ここに挙げた項目が1箇所でもダメな時には、かなり大きな事故が発生している可能性があるものです。
価格に心残りがあっても、諦めましょう。その方が後で嫌な思いをすることを考えれば、正解です!
なお、どんなにひどい状態の中古車でも、レーシングアートで作業すれば、必ず、新車時よりも”優れた状態”にすることは、可能です!
しかし、特にボディに問題があった場合には、新車価格より遥かに高い修理費が掛かることがあり得ます。
だから、良く考えて欲しいのです。
ただのロータリー搭載車に乗りたいのか?
気持ち良く、本来ロータリーの持っているパフォーマンスを味わいたいのか?
ベース車輌がしっかりしていれば、新車時以上のパフォーマンスを回復するのに必要な費用は、少なくて済みます。
全体で幾ら掛かるのか?よーく考えてくださいね!!