セッティング?足廻り編

 『セッティング』と言う言葉の響きにあなたは何を期待しますか?

 私の意見は、『期待し過ぎ!!』です。

 本来、セッティングと言うのは、最後の最後に行なう作業の事です。
 充分良好な減衰力のショックがまず必要です。レーシングアートでは、それはセッティングとは呼びません。必要最低限の物です。

 それはショップやチューニングメーカーで用意するべき物で、ユーザーや取付けショップがやる事ではありません。

 セッティングは、最後の最後、車高を調整したり、減衰力の番手を前後で調整したりすることだと考えています。「前を5mm下げた。」「後ろを5mm上げた。」と言う事です。確かに感覚の鋭い人には解りますが、そうでも無い(?)人には解らない位の”調整”のことです。

 だから、良く皆さんがセッティングと思っている事は、要は、『いいように騙されている!』と私は感じます。

 もっと言うと、ダメなショック足廻りを押し付けておいて、更にお金を取るための口実だと考えています。

 だから、ダメな足廻りを付けて来た人には、レーシングアートでは、”ただの調整”と言って、作業する事があります。(→その足廻りで一番良い所に戻してやる作業の事です。

 そうすると、決まって、「良くなりました!」と皆ニコニコしますが、それって、元に戻っただけなんです。

 本来の姿(=基準値)は、結構良い物なんですよ!

 というちょっと辛辣なお話でした。チャンチャン!