レーシングプラグの薦め(条件付き!!)
現在、初めて御来店頂いたユーザーを含めて殆どの方に、プラグはノーマルプラグBUR9EQP(4本)の装着を薦めています。
実際には、レーシングプラグR6725#11.5でなければ、”絶対に(!)”ダメだと他のページで述べてあります。
これは、矛盾だと感じている人もいたかもしれませんね。
しかし、きちんとした理由があったのです。
実は、レーシングプラグの性能をきちんと発揮させるには、必要最低限の条件があるのです。
それは・・『クルマ自体に問題が無いこと!!=きちんとしたクルマ』です。
この”言葉”を安易に考えている人が、矛盾を感じているはずです。
レーシングアートのホームページでは、何度も何度も”きちんとした”という言葉が出てきていますが、その”実体”を理解出来ている人は非常に少ないのではないでしょうか?
あるFD3S(50万台)のユーザーのちょうど良い(=悪い?)例があります。初めて来店後、初期点検→初期メンテナンス→バキュームホース対策と順調に作業を進めてきたユーザーでしたが・・
私は既に初期点検時に、”電気配線のトラブル”を指摘してありました。更に初夏には、”オーバーヒートの発生”を指摘しました。・・ところが、確実に理解していた訳ではなかったようです。(→今でも果たして本当に理解しているかは、少々疑問ですが、今回の事で少しは懲りたかも・・)
更にオーバーヒート、電気配線のトラブルはひどくなり続け、何度も何度も注意を促しました。ところが、「あ〜、そうですね。」と特に気にしていない様子。穏やかな(?)性格の私も最後にはかなりの勢い(?)で、『すぐ、やれ!』と伝えたつもりでしたが、何故か「自分でもう一度やってみますよ。」と言う答え。
そして、とうとう私が3ヶ月も前に予想していた”最悪の事態”が発生してしまいました。
そうです。コンプレッションの大幅な低下です。
2001.03.11
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F 9.1/8.8/8.8 261rpm
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R 9.3/8.7/8.7 264rpm
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16,321km
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2001.07.27
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F 8.1/7.9/7.7 257rpm
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R 7.9/8.4/7.7 264rpm
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20,214km
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1キロ以上の低下が認められます。レーシングアートの厳しい基準を容赦なく(?)当てはめてしまうと、『既に、エンジン破損!・・即、エンジンオーバーホール!!』となってしまう数値です。
この状況になって、初めて事の重大性に気付きました。(→既に時は遅し!!)
さすがののんきな(?)ユーザーも少し青ざめました。
その後、心を入替えた(?)そのユーザーは、『オーバーヒートの対策1回目』と、『オーバーヒート対策2回目、電気配線のトラブル修理』を行ないました。
その結果、冷却水の減りも無くなり、クルマの調子はかなり良い状態に戻って来ました。
そして、つい先日、プラグをノーマルからレーシングプラグ11.5番に交換しました。
実はこのユーザーは私の忠告を無視し、エンジンを壊す(?)直前まで、レーシングプラグ11番を使用し続けていました。その時は、無理矢理ノーマルに戻しました。(→エンジンオイルがガソリン臭い。カブリ気味で調子が悪いから・・と言う理由でしたが、実はこの結果を見越してのアドバイスだったのです。)
今回11.5番に交換したのは、クルマのトラブルが殆ど無くなってきたという判断からです。
そうすると、次のようなコメントが送られて来ました。
いや〜もう嬉しくて乗る度に笑みが溢れる程快調です。
あ〜これがレーシングプラグの性能なんだとアルセルを
踏む度に脳みそを刺激させられます。
フィーリング的にはバキューム対策以上?!の刺激でしょうか
とにかく気持ち良いの一言です。
マサにフラットトルクです。(嬉)
※実は、ノーマルプラグをレーシングプラグに交換すると、2,000rpm以下ではトルクが若干下がります。しかし、それ以上の回転域では、確実に3馬力。高回転域では7馬力上昇します。→ちょっと待って、それって一般人に体感出来るの?→そう。7馬力ごときは体感出来ない馬力です。しかし、エンジンのフィーリングは、全く異なってしまいます。このユーザーのように確実に体感出来る”変化”です。
※更に、今回の作業前後で、ブーストを0.8キロから0.55キロへ落としてあります。本来なら、決して体感など出来ない条件です。(→理由はユーザーが取付けたブーストコントローラーにあるのですが・・これは次回の修理課題。)
このコメントを見て、皆さんはどう考えますか?
バキュームホース対策を経験したユーザーの皆さんは、「嘘ッ!!」と目をむくかもしれませんね。
だって、バキュームホース対策はかなりの説得力を持つ作業だから、”それ以上”と言うのはにわかに信じることも出来ないかも・・
更に、その人達の中には、レーシングプラグを過去に既に経験した事もあるはずです。その時に、そんな結果なんて感じるはずもないからです。
だから、未だにレーシングプラグに交換すれば、この経験をできると思っている人は、多分まだまだレーシングアートの”本当の魔法”を知らずにいるのです!!・・??
まだまだ、レーシングアートの薦める”楽しいチューニングの世界”の入り口付近でうろうろしている人達も、くだらない事で悩んでないで、早くこっちにおいで!!