エンジンコンピュータをリセットしないで!
これも、新規のユーザーに良く聞く話ですが・・
「クルマの調子が悪い時には、バッテリー端子を外して、ブレーキペダルを踏んでエンジンコンピュータをリセットすれば良くなる!」と本気で思っている人達がいるようです。
これは、反って悪い結果を生む可能性が高く、心あるレーシングアートホームページのファンの皆さんは直ちに止めてください!!
ロータリーエンジンの場合には、数え切れない位の”フィードバック”が存在します。
アイドルの日々のずれ調整や、水温でのフィードバック、バッテリー電圧低下によるフィードバック・・・
もちろん、フィードバックが掛かることは、一般的に安全な方向に振ることで、結果としてクルマが遅いことになります。
しかし、フィードバックが掛かる原因自体を修理していないのに、リセットすることは、とんでもないことです。
リセットすることで、新車時のフィードバック状態になることももちろん、リセット後のアイドル情報の確保など・・エンジンコンピュータは、一から開始します。その時、トラブルの原因を直していないのにリセットすれば、既に悪い状態をベースとして、とんでもないフィードバックを形成することにもなりかねないのです。
今のインターネット情報を信じ易い人達が、これだけの説明で、理解出来るとは考えていませんが、「あれ、もしかして良くないことかも?」と気付いて貰った人は、絶対に行なわないでください。
今のクルマは、精密機械の洋装を呈しています。レーシングアートは、素人判断でとんでもない危険を孕む行為を行なっている人達を見過ごす訳にはいきません!
が、言っても解らないおバカさんは、車輌火災などの命に関わる事故にでも会わないと決して理解できないのだろうと諦めの気持ちもあります。
あ〜あ、早く気が付けば良いのに・・・
なお、レーシングアートで、悪いフィードバックが掛かる原因をきちんと修理しているユーザーは、いつでもどこでも(?)リセットしても何ら構いません。(→もちろん、調子が良いのに、リセットしてみる物好きもいないでしょうが・・)