プラグ失火のイメージ

 プラグが失火している事で、排気音が大きくうるさくなってしまうことは、少々(?)理解頂いているかもしれませんが、では実際に何が起きているのかは、充分理解出来ていないように感じます。
 今回は、簡単な”
イメージ”で解りやすくしてみようと考えました。(→この試みが成功か?失敗か?は・・)

 下の図は、正常な点火が行なわれている時の排気管内のイメージです。ローターが一回転する間に、プラグは6回点火しています。(=一周期が6回点火
 完全燃焼した排気ガスをグリーンで示します。
 この状態では、特に異常な音は発生しません。

 失火初期の状態のイメージです。
 ここでは、一周期で一回のみ失火している状態を示します。(失火した生ガスをブルーで示します。)
 燃え残った生ガスは、排気管内の温度の高い部分で再燃焼します。タービンや触媒部分が発火点になることが多いので、その部分で”ポコポコ”とか”ポコンポコン”と音が仕始めます。

 失火が更に進んで末期的な一周期で5回の失火が起こってきた場合のイメージです。
 排気管の中は、生ガスで充満し始めます。ここでは触媒が発火点となってアフターファイーを引き起こしている状態を示しています。

 どうですか?解って貰えました?(→ポコポコ、ポコンポコンで既に失火している事が・・・)

 因に、プラグの失火状態をもっと解り易く判断するには、アクセルをレーシングしてみます。
 アクセルをレーシングすると、より生ガスが多く排出される事で、ポコポコ、ポコンポコンは大きめにする事が出来ます。エンジン回転が下がる時にタコメーターの針が少し震えながら下がり、その震えと共にポコポコ、ポコンポコンが発生する事で解り易いはずです。

 ただし、長〜い渋滞にハマってしまった日とかは、カブリ気味なのは当たり前なので、その”一時的な”カブリを取ってから、確認作業を行ないましょう。
 その方法は・・
 エンジン回転を2〜3分位を目安に、3,500〜4,000rpmに維持します。そして、そっとアクセルを緩めてエンジン回転が下がる時にポコンポコンが消えれば、特に問題ないと考えてください。しかし、5分以上やってもポコンポコンが消えなければ・・
・・とっとと・・・プラグを新品にしましょう!あなたのプラグはもう限界です。