お薦め作業パターンNo.1
現在の、新規ユーザーの作業パターンの中で最も一般的なパターンが現われてきました。
真似などする必要は全くありませんが、参考になればと考えて記載してみます。
1.まず、初期点検作業の予約を入れます。
電話で連絡を貰ったり、Eメールだったり、いきなり来店したりして相談します。大体の話(今まで変だなと思ったことなどを)を聞いて、予定を入れます。
2.『初期目視点検』を行ないます。
初期点検の目的は、クルマを購入したばかりで、良く解らないなどでも構いませんし、自分でいろいろ装着したり、ショップでチューニングしたけど、あまり調子が良くないでも構いません。
まず、”現在の状況を正確に把握する”ことが目的です。(どこまで知りたいか相談してください。知りたい内容により1〜6万円のコースがあります。)作業後、数日して『初期コメント』をお渡しします。
初期コメントを詳しく口頭で説明致します。場合によって、優先順位を付けて、ユーザーの判断の参考にして貰います。
(ここで、問題点があれば、もちろん、その修理から行ないます。特に命の危険性が認められる場合には早急に修理に入ることも考えられます。)
中古車を購入してすぐに、『初期目視点検』を行なって、事故車でないかどうかチェックするという利用方法もあります。
3.初期メンテナンス作業。
ほとんどのクルマは、プラグやオイルが劣悪な状態で、アイドル調整作業すら出来ないような状況に陥っています。また、バッテリーは他のページで述べているように新車でも交換することがある位大事なメンテナンス項目です。
初期メンテナンス作業で最も多いパターンは、
- バッテリー交換
- プラグ交換及び、コンプレッションチェック
- オイル交換(エンジン、ミッション、デフ)
になります。
この作業にすぐに入れるユーザーは、非常に幸せな人達です。
中には、悲惨な状況に叩き込まれる人もいます。しかし、考えようによっては、ここで知ったことでその後のより悲惨な状況(→例えば死亡事故)になることを防ぐことができるので、最悪の状況よりは良いかもしれません。
3.バキュームホース対策を実行します。
低速でのトルクアップや、高回転域での伸びが実感できるはずです。(→捨てていたパフォーマンスを取り戻すだけの事ですが・・・)
ここで、あなたは自分のクルマの本当の姿を知ることになります。
一方、不運なユーザーは、電気系統のトラブルや、排気効率がノーマルより悪い不思議なマフラーに気付かされ、それらを一つ一つ解決しなければならなくなります。
4.きちんと加速できるようになると、まず必要となるのが、ブレーキの性能をきちんと出すことです。その方法は、
- フルード交換:FD3Sは、クラッチとブレーキが共通のタンクを使用しているため、必ず両方をきちんと交換する必要があります。)
- パッド交換:パッドは、低速から高速まで安定した効きのパッドをお薦めしています。(ある温度領域のみで強力な効きを発揮するような、命知らずなパッドは決して装着しません!)
- フロント16インチ用-リア17インチ用:更に高いバランスのブレーキシステムを望むユーザーには、場合によってはフロント16インチ-リア17インチブレーキにする場合もあります。
5.次に必要になるのは、コーナリング性能です。
きちんと加速、きちんとブレーキできるようになると、今度は足廻りですが・・ 雑誌で言う”定番”ではありません。
ここまでを、経験すると自然と必要になってしまうと言うのが正しい!のです。
理想的なブレーキをいつでもできるようになると、本人は無理をしているつもりはないのにコーナリング速度が自然と上がってしまいます。
そのままの足廻りでは、すぐに吹っ飛んでしまうのが”オチ”です!
逆に、きちんと加速、きちんと止まるが達成できていないクルマに、”ヤバイくらい曲がる足廻り”は残念ながら、必要ありません!宝の持ち腐れでお金の無駄遣いですから、やめてください。
ここまでやると、ノーマルあるいは、ブーストアップ(?)で、かなりの速さになります。
低速からの加速性能は、暫くはこんなものでいいや!となりますし、コーナリング性能も仲間の速い方の人達もあなたについていけなくなります。(もちろん、ある程度のウデも必要ですが、こちらは、結構気楽にコーナリングしているつもりでも、相手は結構必死です・・??)
それ以上は、最低2〜3ヶ月(?)は必要無いと思われます。しかし、それ以上経つとその上が欲しくなるのが人情(?)です。その時には、ヌケの良いフルサイズマフラー仕様に移行して行きます。(ヌケの良いマフラーはそうそうありませんので、選択時は必ず相談してください。ここまで行くとほとんどのクルマが加速性能でついて来れなくなります。(体感450馬力前後)
「まさか!そんなバカな!嘘つきめ!!」と思っている人は、別に信じなくても良いのです。信じる人だけ体感してくれれば良いし、お金ばかり掛けて物凄く遅いフルチューン仕様の人は、レーシングアートで作業したブーストアップ車に、静かに抜かれて悔しい思いをすればいいだけのことです。
今回は、後半のコメントがかなり辛辣になってしまいました。少しだけ(?)反省していますが、この文章を修正するつもりはさらさらありませんので、よろしくね!