エンジンオイルとプラグの交換時期の判断材料について。

 エンジンオイルとプラグの交換時期について、レーシングアートの判断方法を述べてみましょう。

 A.レーシングアート作業済みでの交換時期。
1.
ノーマルプラグ・・・約4,000km
2.
レーシングプラグ・・約5,000km
3.
エンジンオイル・・・約3,500km
上記の条件は、ノーマルプラグはBUR9EQP、レーシングプラグはNGK R6725 11.5番、エンジンオイルは、76 ガードル15W-40です。
車輌はFD3Sで、バキュームホース対策が完璧(!)、電気系統の修理が完璧(!)、クーラント漏れ修理が完璧(!)な状態である事が最低条件です。
サーキット走行などスポーツ走行60分で、-500kmと考えてください。

 B.レーシングアート作業が途中の場合の交換時期。(バキュームホース対策済み)
1.ノーマルプラグ・・・約3,500km
2.
レーシングプラグ・・使用不可!
3.
エンジンオイル・・・約3,000km
バキュームホース対策済みが最低条件です。
エンジンオイルは、76 ガードル15W-40です。
電気系統のトラブルが小さいと判断出来る場合で、クーラント漏れも小さいと判断出来る場合に限られます。
→電気系統は例えディーラーオプションのオーディオ交換でもトラブルが有る場合もあります。
→クーラント漏れは、1週間に一度の点検(エンジン側とエアセパレートタンク側の
2個のラジエターキャップを外して作業します。)で注入口から10mm以下の減りが必要条件になり、それ以上の漏れがある場合は、漏れがあると判断します。→この交換時期以下にする必要があります。
スポーツ走行30分で-500km

 C.レーシングアートでの作業が無く、全くのノーマルで電気系統を含め全く作業を行なっていない場合。(→中古車での購入は、全てを点検する必要があり、この条件には当てはまりません!)
1.ノーマルプラグ・・・約3,000km
2.
レーシングプラグ・・使用不可!
3.
エンジンオイル・・・約2,500km
エンジンオイルは、76 ガードル15W-40です。
クーラント漏れは、B.の条件(10mm以下の減り)です。

 D.全くのノーマルと思っている車輌の場合。(→レーシングアートでは、これが一番厄介と考えていますが・・)
1.ノーマルプラグ・・・約2,000km以下。
2.
レーシングプラグ・・使用不可!
3.
エンジンオイル・・・約1,500km以下。
最低条件として、燃費5km/h以上、エンジン回転が下がる時に3速1,500rpm以下までガクガクしない!、外気温が高い時にクルマを止めて直後にエンジンルームを覗き、グチュグチュという音がしないことです。
エンジンオイルは、高価で最低オイルを使用していないこと!
スポーツ走行した場合には、即座にオイル交換です。

 E.いろいろ後付けパーツを付けているのに、期待した効果が達成されていない車輌です。
1.
ノーマルプラグ・・・約1,500km以下。
2.
レーシングプラグ・・使用不可!
3.
エンジンオイル・・・約1,000km以下。
プラグ、エンジンオイルとも、一つの判断材料は、オイルレベルゲージを嗅いでみて、ガソリンの臭いが少しでもするようなら、即座に交換です。
減速時にポコンポコン→ポンポン→パンパン→パーン→バンなどが少しでも感じられたら、即座に交換です。
→ポコンポコンの状態位なら、一度停車状態でエンジン回転を4,000rpmに維持し3〜5分そのままで、アクセルをパッと放しても、ポコンと言わなければなだ少しだけ使用可能です。
エンジンオイルは、新油を残しておいて、レベルゲージに付いたオイルと新湯を親指と人指し指で軽く転がしてチェックします。
→その時
少しでも変化を感じたら、即座に交換です。
ザラツキを感じたら、即座に交換です。
→40万台以前であれば、ノーマルの油圧計が新油の時のキビキビした動きから、
ヌル〜とした動きになったら即座に交換で、新油にしてもあまり変化が無い場合には、オイルの銘柄を全く異なる物に交換しましょう!
→オイルの銘柄を変える場合にはOEM生産品が多いので、規格が全く異なり、硬さも異なる物にしましょう。
新品プラグなのに、燃費が4km/h以下になるようなら、既に多くのトラブルを抱えていると考えた方が自然(?)です。
→燃費は使用エンジンオイルがダメオイルの場合でも下がります。
期待した効果とは・・車検対応マフラー装着ブースト0.8キロで3速までホイールスピンってことです!しかし、これは最低条件です。

 この条件は、一般のオーナーにとっては少し厳し過ぎるかもしれません。
 しかし、レーシングアートできちんと作業を行ない、
クルマが段々と調子良くなって来た人達にとっては、ごく自然に受け入れられる判断材料の筈です。
 一般のオーナーにとって、”
クルマの調子が良いってこと”はなかなか無いことですが、自分自身のクルマがそうなってくると少しずつ感じ始めます。毎日何の心配も無く、気持ち良く走る事が出来るオーナーはとっても幸せなのだと。
 私自身、つい最近までこんなに気持ち良く走れるクルマがあったなんて!!と感動(?)することも、少しユーザーが羨ましくなる事さえあります。昔SA22Cに13Bペリを入れていた頃、何年間かで本当に気持ち良く走れたのは、3日もありませんでした。殆どは首を捻っては、『
こんなもんかな〜??』と自分を納得させる毎日でした。
 今考えると、あの頃レーシングアートみたいなショップがあれば、良かったのに・・・・と思いますが、ふと考え直すと本人がそう思えるショップになってきたと言う事であり、
これって自分が目指していたショップの姿なのだ!と妙に嬉しくなったりします。
 でも
、今の自分に溺れず、慢心せず、日々努力を怠らず・・そして、決してど素人!!の頃の気持ちを失わず、果てしなく上を目指して行こうと、新たな野望(?)に燃えている私です。

 毎日気持ち良く走れることを目指して、皆さんも精進(?)してくださいね!