ノーマルの油圧計がゼロを指します。
レーシングアートのユーザーでは、こんなことを連絡してくる人は居ませんが・・
以前勤めていたショップに、良くこんなことを言ってくる人がいました。
結構焦って、電話してきます。
「ノーマル油圧計の針がゼロを指すんですが・・!」
『エンジンオイルを交換してみましたか?』
「交換して暫くは元に戻るけど、1,000km走行しない内にゼロになって、次に交換すると今度は800km位でゼロになって・・」
『ゼロを示したオイル以外のオイルには交換したことはないのですか?』
「ないです!(→ぶ然とした声)」
ここで、私はきっぱりと、
『多分、自分でも既に気付いていると思いますが、今使用しているオイルのせいではないでしょうか?』『一度、全く異なるメーカーのオイルを使用したらどうでしょう?』
多分、皆さんもお気付きでしょう。油圧計がゼロを指すのは、オイルが原因ではないのかと・・・
しかし、このパターンで、オイルを違う銘柄に変えたと思われるユーザーは非常に少なかったと記憶しています。
この物解りの悪い(?→頑固者??)ユーザーには、なるべく丁寧に、
『もし、万一油圧ゼロであれば、エンジンは、数秒で停止して破損してしまうので、停止しなければゼロではないので安心してください。』
『それでも、気になるようなら、後付けの油圧計を装着してください。』
『ただし、FD3Sの場合には、スロットルボディを破損する可能性が高いので、オイルブロックを使用しないようにして取付けてください。』・・(=つまり、付けない方が無難?)
実は、ノーマルの油圧計では、2キロ以下の油圧になると、ゼロを指すものがあります。ゼロを指す油圧はメーターによりバラツキがあり、2キロだったり、1.5キロだったり、1キロだったりとバラバラです。
もちろん、ノーマルの油圧計(約9,000円)が壊れることもあります。油圧センサー(約6,000円)が壊れることもあります。センサーとメーター間の配線の一部が接触不良(点検修理数万円?)を起こしていることもあります。
センサーやメーターを交換したとしても、またすぐに症状が発生することもあります。(→だから、修理しても無駄ってことを暗に言っているんですけど・・)
ユーザー自身が簡単にチェックできるのは、エンジンオイルなのは間違いの無い所なので、銘柄を変えてみて見るのが一番正しい方法なのですが・・
なかなか、オイルの銘柄を変えない人が多いのです。
未だに私にとって、ユーザーの不思議の中の一つです。
このホームページを閲覧している皆さんは、まさかこんなバカな(?)頑固者になってはいませんよね・・・?
なお、たった800km走行後に油圧が下がるようなオイルは、当然、その状態でエンジンを高回転で使用すると、確実に”油膜切れ”を起こしていると考えられます。
ダメオイルに固執する頑固者(?)の皆さんは、エンジン内部をザクザク傷付けながら走っていると考えてください。