実は私、魔法を使えるんです!

 時々、ふざけて(?)こんなことを言います。

 初期点検時の最後に、オーナー自身にアクセルペダルをペタペタ踏ませて、スロットル慴動部分にCRCをたっぷり掛け、最低300回くらい繰り返させます。

 オーナーは、訳が解らないまま、言われる通りに従います。その後、軽くアイドル調整をして、工場周辺を自分で走行させます。

 帰ってきたオーナーは、決まって、首をかしげながら、クルマから降りてきて、
 『特に、何もしていませんよね??』『でも、今まで苦しそうにしていたクルマが調子が良くなって???、全体に軽くなって??いるような気がするんですけど・・??』『気のせいではないんです????』と、そのオーナーの頭の上を”はてなマーク”が飛び交います。

 私は、「特に何もしていないのを見てましたよね!」「ほとんどは自分でやりましたよね!」『でも、全然クルマの調子が良くなったでしょう!』
だから、私は魔法が使えるのです!』・・・・『・・・・????』(オーナー目をぱちくり、口あんぐり・・)

 もちろん、魔法なんて冗談ですよ!まに受けないでください!

 以前のショップで、新人メカニックに教育で、アイドル調整のやり方を教えた後、そのメカニックが試乗チェックに行って帰ってきたら、変な顔をして「山崎さん、もしかして、魔法が使えます?」と言うので、頭で”こいつ頭がおかしいのか?”と思いながら、「なんで?!」と聞いたら、「特に何もやってないのに、凄くクルマが速くなったから!」と言われました。その時には、「あ、そう。」と気にもしなかったその一言を、数え切れない位のユーザーから聞きました。

 私が触ると、「クルマの調子が魔法のように良くなる!」と。

 それから、時々、口あんぐりのオーナーに「魔法が使える!」と言っては、からかっています。(=性格が悪い?)

 大事なことは、魔法を掛けた(?)状態が”正常”であり、それまでが”異常”な状態だったということです!!

 このホームページのあちこちで、皆さんに気付いて欲しいと願っているのは、「きちんとしないと、元々のパフォーマンスを捨てながら、走っているんだよ!」と言っているのは、こういうことなんです。

 付け加えて言うなら、きちんとしていないメカニックには、決して、魔法は使えません!