兄貴と呼ばせて?

 ユーザーの名前は、ど忘れしてしまいましたが、FD3Sのユーザーでした。自分で言うのもなんですが、私の場合、大変口が悪い。というよりも本人としては、正直に、なお客観的に現状をユーザーに伝えることにしているだけなのですが・・

ある日、FDのユーザー(自称、ビッグ一歩手前のミュージシャン?)が、「オーバーヒートで、アクセルを戻さなければいけないからなんとかならないか。」と水温計を取付け直後にやって来ました。

 水温計を薦めたのも私ですが、その人のFDのチューニングレベルなら、もうとっくにオーバーヒート気味になっているはずだから、ラジエター交換を薦めたのに、「金がないから。」の一言で水温計になった経緯がありました。

 金がなくて、ラジエターを交換できないなら、「飛ばさなければ良い!」と当たり前のことを言ったつもりが、そのミュージシャンは、怒り始めました。決定的に怒らせたのは、「エアロに、お金を掛け過ぎて、大事なことが出来なくなったのだから、我慢するのが当たり前。」という一言だった様です。怒り出して帰ってしまいました。「あ〜あ。怒っちゃったよ。もう二度と来ないだろうな。」と後ろ姿を見送りました。

 ところが、次の週の土曜日には普通の顔をして、やってきました。
意地悪な私は、よせばいいのに「あれ。先週かなり怒って帰っちゃったから、もう来ないのかと思ったよ。」と余計な一言を言ってしまいました。また、怒って帰るのかな?などと思ったら、「山崎さん、勘弁して下さいよ。そんなに言わなくていいじゃないですか?」「僕は、山崎さんのことを、頼りになる兄貴と思っているのだから。」と言い放ちました。

 勘弁してほしいのは、こちらの方です。先週の事件を見ていた前の会社の社長に、こっぴどく怒られたのですから・・
 まあとにかく、心の広い(?)私としては、そのユーザーも、再度暖かく受け入れることにしました。実は、そのユーザーはその日、”実にプライベートな悩み”を相談しにやってきたのでした。

 あなたは、どう思います?