電気系統の修理
通常電気系統の修理と聞くと、大きいトラブルが出ていないから自分は大丈夫だと思っていることでしょう。
しかし、実際には、かなりの比率で、もう既にトラブルに巻き込まれている場合があります。
エンジンキーを差し込んだまま、ドアを開けると、警告のアラームがなりますが、いつの間にか鳴らなくなっている。スモールを付けたまま、キーを抜くと鳴るアラームが鳴らなくなる。時々ピピッ、ピピッと鳴り、急にステアリングが重くなる。最後には、急にエンジンが止まり、キーを捻っても、うんともすんとも言わなくなることや、ハーネスから火が出る。まで行きます。
そこまでひどくなる経験は、滅多にすることはありませんが、その予備軍的なクルマはしょっちゅう見掛けます。
原因ベスト3は、
- エレクトリカルタップを使用して、後付けメーターなどを取付けた場合。(エレクトリカルタップは、使用しないで下さい!)
普通に、商品に添付されている物ですが、使用する際のちょっとしたこつがあり、自分で取付けました。と言うユーザーは要注意です。(右がエレクトリカルタップです。)
- オーディオを交換した。その際、配線同士を加工して、結線した。
(下図のような車種別専用ハーネスを、必ず使用して下さい。)
- コンピュータに繋がるハーネスに、加工して(エレクトリカルタップ含む)、後付けパーツを取付けた。
- 他にも、タービンを交換した後から、エアコンを使用すると、時々エンジンが停止する。
なども含まれます。
電気系統のトラブルも、軽い物は、オルタネーターが壊れる。(FC3S以降、オルタネーターの故障は、ほとんど起こりません。故障したら、電気系のトラブルを疑ってみましょう。)から始まり、ひどい場合には、エンジン破損を引き起こすことにもなりかねません。
また、一度かなりひどい配線状況のクルマを修理したら、直接関係ないはずの、タービンの立ち上がりが速くなって、パワーが上昇した例(もちろん、ブーストコントローラーOFFでの比較で。)もあります。
(実は、なぜそうなったかの原因は、レーシングアートでは解っていますが、、)