電気系統の修理

 通常電気系統の修理と聞くと、大きいトラブルが出ていないから自分は大丈夫だと思っていることでしょう。
 しかし、実際には、かなりの比率で、もう既にトラブルに巻き込まれている場合があります。

 エンジンキーを差し込んだまま、ドアを開けると、警告のアラームがなりますが、いつの間にか鳴らなくなっている。スモールを付けたまま、キーを抜くと鳴るアラームが鳴らなくなる。時々ピピッ、ピピッと鳴り、急にステアリングが重くなる。最後には、急にエンジンが止まり、キーを捻っても、うんともすんとも言わなくなることや、ハーネスから火が出る。まで行きます。

 そこまでひどくなる経験は、滅多にすることはありませんが、その予備軍的なクルマはしょっちゅう見掛けます。

 原因ベスト3は、エレクトリカルタップ

 電気系統のトラブルも、軽い物は、オルタネーターが壊れる。(FC3S以降、オルタネーターの故障は、ほとんど起こりません。故障したら、電気系のトラブルを疑ってみましょう。)から始まり、ひどい場合には、エンジン破損を引き起こすことにもなりかねません。

 また、一度かなりひどい配線状況のクルマを修理したら、直接関係ないはずの、タービンの立ち上がりが速くなって、パワーが上昇した例(もちろん、ブーストコントローラーOFFでの比較で。)もあります。
(実は、なぜそうなったかの原因は、レーシングアートでは解っていますが、、)