データの信憑性について。→『再現性試験』

 『再現性試験』?と耳慣れない言葉かもしれません。しかし、重要な事なので少し我慢して(?)読んでください。

 よく、『○△学会で新理論が発表された。』と言う新聞記事を目にする事があると思いますが・・実は新理論を発表するのはそんなに難しい事ではありません。

 ぶっちゃけた話し「これはこうだ!」と言えば良いのです。
 しかし、その新理論が学会、更に社会に認められる為には、その発表後の他の研究者の『
再現性試験』で全く同じ結果が出なければ、認められません。(→実際問題として、新理論を発表する場合、試験方法をなるべく詳しく書いておかないと、まず、誰も振り向いてもくれません!)

 実は、私はこの業界に入る前、製薬会社の研究所に在籍していました。その頃あまり良い(?)研究者ではなかった私は、上司が口癖のように「再現性は?再現性は!」と言うのが、『うるさいな〜。』ぐらいにしか受け止めていませんでした。
 しかし、非常に重要な事であると気付いたのは実は最近の事です。
 まず、この業界に入って驚いたのは、
再現性試験などやっていない!し、その言葉すら知らない人達が殆どである事でした。
 でも、その中にどっぷり浸かってしまうと・・私自身も『
再現性など、どうでも良い事!』と考えるようになっていました。

 しかし、このホームページを作成し始めた頃、前ショップのチーフメカニックが「山崎さんの結論は、強引過ぎる!」と言われていたのを思い出し、どんな人でも閲覧出来るこの環境で”いい加減なデータ”を載せる訳にはいかない!と強く考えました。

 で、私が取ったやり方です。

1.考えられる全ての要因を全て等しい条件にする。
2.作業方法を全く同じ条件にする。
3.続けて最低3回、同じ結果が出る事を確認する。
4.もし、3回以内に異なる結果が出た場合には、このページには載せない。
5.途中で異なるデータが出て、その原因を特定できない場合には、即座に掲載内容を削除、変更、更に間違ったデータであることをはっきりと謝罪する。

と、決めました。

 この条件を満たしたデータのみを掲載する事を心掛けています。
 この条件を満たしたデータであれば、かなり高い確率で”
真のデータ”と認められると考えています。

 それでも、3回は少な過ぎると言う考え方もあるし、他のショップで同じデータが出なければ、意味がないと言う意見もあるでしょう。
 しかし、前述したように、私と全く同じ条件で、作業を行ない同じデータを出せるショップを現時点で知りません。
 「
全く同じ条件でデータを出してやろうか!」と言うショップの方が居れば是非御一報ください。

 私自身はこの方法が最も信憑性のあるデータ作りだと考えていますが・・もしかすると、将来的に別の判断方法に切り替える事も考えられます。
 とにかく、『
現状で最も信憑性のあるデータを!』と言う意気込みで行なっています。

 しかし、頭の良い現在の一般ユーザーは、結構正確にこの”信憑性”を見抜く力をお持ちのようです。
 変な事件(?)が発生しているにも関わらず、逆にアクセス数が増えて、新規ユーザーもガンガン(?)
上昇中です。

 まじ(?)に、そろそろ”会員制”に移行する必要性を感じ始めています。よく「掛かり付けのホームドクターのようですね!」と表される事があります。
 
自分のクルマの状況を一番理解している”修理工場(?)”と捕らえている人もいます。
 開店当初は、『
俺はチューニング屋であって、修理屋じゃない!!』と怒っていたものです。しかし、現在は『チューニングする為に必要な前段階を行なう”本格的なチューニングを前提とした”修理屋』と自負しています。

 だから、御来店頂く皆さんも気軽に考えてください。

 私は、どこそこのチューニング屋と張り合うつもりは全くありません(=同じ分類に入れられるのも嫌です!)し、有名ショップになるつもりもありません。
 あくまでも、”
レーシングアート独自路線”を突き進んで行くつもりです。

 この考え方に賛同出来る人達だけ来れば良いと考えています。

 『解る人には解る!』を目指して、日々精進(?)の毎日です。