プラグをなるべく長くもたせるために・・

 イメージしてください

 ここは、エンジン内部です。あなたは、ちょうどプラグの上に立っています。このクルマのドライバーは、通勤でロータリーエンジンを使用しています。朝はひどい渋滞です。帰りもそんなに空いている訳でもなく、燃費も気になるので、あまり回していません。せいぜい2,500rpmまでです。

 特にロータリーエンジンは、低回転で不完全燃焼を起こし易く、こんな”可哀想な(?)”状況では、カーボンが多く発生して・・
 それは、まるでパウダースノーが降り注ぐかのような状況です。さらさらとプラグ表面にも、カーボンが降り積もります。

新品のプラグの表面には、まだ何もありません。

カーボンが、かなり長い時間降り積もってしまいました。手で擦った位ではとても取れそうにありません。

たまの週末、結構飛ばします。
プラグの温度も上昇します。
しかし、降り積もった一番表面のカーボンが焼けて硬く固着してしまいました。
もう取れません。諦めましょう!

 降り積もったカーボンの状況で、何を考えたか?ドライバーはレーシング(=バオ〜ン、バオ〜ン)し始めました。燃え残るしかない余計なガソリンがどんどん出て来ます。

同様に、カーボンは、プラグ表面に降り積もった状態です。

あらあら!この人無駄なレーシングしてます。「止めて〜!」「プラグがカブッちゃう!
とうとう、降り積もったカーボンは中までガソリンやオイルで満たされました。

これで安心。」とばかりに、ドライバーは”走り”に出掛けちゃいました。
あ〜あ!プラグ表面側が厚い層で、固着してしまいました。中にはガソリンやオイルを閉じ込めて・・・もうだめ!

 こんなことにならない為には、どうすればいいのでしょうか?

新品プラグの表面です。

朝夕一日の通勤で、カーボンのパウダースノーが薄く降りました。

エンジン回転を、ジワーと上げて3,500〜4,000回転にします。
1〜3分そのまま維持します。ほら、プラグの温度が上がってきて、カーボンが燃え始めましたよ!もう少しで全部燃えてしまいます。

あら!不思議!プラグ表面は新品同様になりました。またこれで、明日の通勤も快調です。
週末に飛ばしても問題ありません!

 イメージ出来ました?

 要は、一日一回は、エンジン回転を上げて→すなわち、プラグの温度を上げて→薄く積もったカーボンを焼き飛ばしてしまおうということです。
 簡単でしょう!?

 このことに注意して、ロータリーエンジンと付き合えば、いつも調子良く、静かな排気音で、燃費も良好で、そして気持ち良く走行出来ます。

 少しだけ、得する情報でした。チャンチャン!