ブッシュ交換の基本は・・先に気を付けて!

 ブッシュ交換は非常に神経をすり減らす作業になります。特にFD3Sのフロント・ロアアーム・ブッシュは作業終了後10分くらい口をきけない位にヘトヘトになります。
 少しでもミスすると、外側のゴムがめくれ、強化を入れた意味がなくなります。もちろん、そうなったら新品に交換です。(
でもめくれた!と気付くことにもノウハウが必要で、殆どのショップではそのまま何事もなかったかのように作業終了です。)

 レーシングアートでは、挿入直前(→もし何か不測のトラブルが発生したら即座に綺麗に拭き取ります。)に厳選されたグリスをミリグラム単位(→1グラム=1,000ミリグラム)で塗ります。厚みも0.01ミリ単位です。
 少な過ぎても多過ぎても、失敗です。きちんとした結果は得られません!
 挿入が終了して外側にはみ出した余分なグリスは必ず
綺麗に丁寧に拭き取ります。

 グリスを塗って、挿入が終了し、余分なグリスを拭き取るまで、その間は殆ど息をしていない状態です。ひとつ入れては、ゼイゼイ・・となってしまいます。

 ブッシュ交換で、素人でも解るはっきりした結果を引き出す事は、つまりこういう事です。
 命を削っている!と言っているのもあながち大袈裟ではありません!

 いい加減なショップの作業で結果が出るはずはないのです。

 また、ブッシュ交換は何故必要なのかどこがおかしいのかを正確に言い当てる技術力が必ず必要です
 「
ヘタッたから、交換しましょう!」と言う理由は通用しません!
 何故不具合が起きたのか
原因のブッシュはどこかブッシュ交換の前に何か対策は必要かなど・・が説明出来るショップでなければ、交換してもまずその効果が解るはずもありません。(実際に原因がはっきりしなければ作業していけません!)

 ユーザーサイドから見れば、そんなショップでブッシュ交換作業を行なうことは、”自殺行為”です。
 
本当にブッシュの動きを100%説明出来なければ、作業するべきではありません!(=重要なポイントが解っていなければ、必ず失敗します。)

 実際例として、ディーラーでエンジンマウントを交換するユーザーがいますが、その殆どはトルク不足で、エンジンオイルパンからのオイル漏れを発生しています。(→レーシングアートではもしそのような場合は、一度マウントを完全に外して、液状ガスケットを完全に取り除いて、取付けボルトを必ず新品に交換して、適切な液状ガスケットを適量に塗布して、規定トルクで締め直します。でもこの場合ノーマルから新品強化マウントを入れるより、作業工賃は上がります。)

 一番簡単な作業と思われるエンジンマウントでも、こんなミスが多い物です。
 さて、皆さんはどう判断しますか?