こんな非常識なボルトを使っている!
これは、ネジ屋さんにサンプルのボルトを持って行った時の、第一声です。
通常、自動車業界で使用しているボルトは、ほとんどがメーカー内製です。
例えば、マツダも、社内でネジを作っています。それが、良いか悪いかは別にして、そういう慣例になっています。
そして、各メーカーで、ボルトに対する考え方が、大きく異なっています。(私の独断!)メーカーによっては、本当にこんなボルトでもつの?!という物もあります。
特に、FC3Sや、FD3Sの足廻りに使用しているボルトは、とんでもなく、非常識な強度の高いボルトを使用しています。
それを見て、私の個人的な判断は、
『瞬間的に、この数値まで、衝撃が掛かるのだろう。』と、いうものです。
クルマが、バラバラになるような衝撃を受けた時、『各ボルトには、瞬間的に、その数値の衝撃が掛かるのだ。』と、理解しています。
実際には、想定される衝撃の何倍かを設定して、ボルトを作製すると思いますが・・
どちらにしても、ネジ屋さんが、『こんな非常識なボルトを、本当に使用しているの?』というボルトを、
- 全く強度のない生のボルトにしたり、
- 規定トルクを掛けずに、適当に締めたり、
- 重要なボルトを付け忘れたり、
- 付け方を間違えたり、
- などなど。
こんな例は、とんでもない話だと思っています。
しかし、ほとんどのクルマが、どこかのボルトが、そういう状態になってしまっているものです。
お願いだから、『そんなクルマで、飛ばさないで!』
お願いだから、『無駄な危険を背負わないで!』
そして、お願いだから、『そんなクルマで、死なないで!!!』
というのが、私の心からのお願いです。