『ロータリーバイブル?』作成構想中!

 この”頑固オヤジのホームページ”を見て、来店頂いたITさんは、私が前勤めていた時に作製したFC3Sの
『チェックランプキット』の取扱い説明書と、
『FC3Sを永く、楽しく乗り続けるために』を大事に持ち続けていたそうです。

 『チェックランプキット』は、FC3Sの総生産台数(24,000)を遥かに超える大ヒット商品でした。
 思えば、マイナーチェンジ後のFC3Sが発売されて3ヶ月頃だったでしょうか?
 原因不明のトラブルが発生しました。ごく稀に発生するトラブルで、初めてそのトラブルを報告してくれたユーザーに、その頃の私は今より激高タイプ(?)だったので、
「症状が出ていないと判断しようがない!」
「症状がひどくなったら、再度持って来て!」

とむっとして、突き放してしまいました。

 ところが、そのトラブルは、次から次へと発生して来ました。3台目のトラブル発生で、「ありゃ!これはまずい!」と真剣に考え始めました。
 一台目のユーザーの時、それまでの常道でまず『ノーマルのトラブルは、ディーラーに聞け!』を実行しました。
 ところが、あっさり「そんなトラブルは、発生していない。」と言われてしまい、仕方がないので、整備書を隅から隅まで徹底的にチェックし始めました。
 しかし、どれも外れでした。全く理由が解らない。

 そうこうする内に、やっと原因は解りました。スロットルポジションセンサーが破損していたのです。
 ところが、これで解決した訳ではありませんでした。新品に交換して、直ることもありますが、単純に交換しても直らないことが多いのです。
 また、症状だけで判断できないのも困りました。

 修理する立場からすると、こんな厄介なことはありませんでした。
 まして、当時のチューニングショップは、”修理はやらない!”という訳の解らないプライドがありました。

 しかし、変わり者の私は、
 一つには、最初のユーザーを突き放した責任(もちろん、そのユーザーとは、きちんとフォローして、その後も仲良く付き合いましたが・・)と、
 二つ目には「このままでは、FC3Sが、ダメなクルマというレッテルを貼られてしまう。」という危機感で『何とかしなければ!!』と考えました。

 その日から、約3ヶ月苦悩の日々が始まりました。

 「FC3Sの評判が落ちれば、それをメシの種にしている、○×スポーツの売上げも落ちる!」と半ば前社長を脅して、無理矢理始めました。
 ところが、時間が掛かり過ぎると何度も、ストップが掛かりました。しかし、その攻撃も何とかくぐり抜け『チェックランプキット』発売に漕ぎ着けました。

 これが、『チェックランプキット』の誕生秘話(?)です。

 しかし、その苦悩の取説を大事にしてくれるユーザーは、何もITさんだけではありませんでした。今でも、全国にそれらの変わり者(?)が居ることでしょう?

 『FC3Sに永く、楽しく乗り続けるために』(FD3Sバージョンもありました。)はもっと、悲惨な(?)裏事情がありました。
 私が、フロント業務がメインの時期に、土日になると多くのユーザーが来店し、私の前に並ぶようになってしまいました。彼等には暗黙の了解があり、店内をうろうろしているくせに、順番が決まっていました。
 一人当たり、ゆうに1時間を超える問診時間(?)を待ち続けています。こちらは同じことを話すので、大変です。 また、待って貰っているプレッシャーもあるので、考え付いたのが、『FC3Sに永く、楽しく乗り続けるために』でした。
 どうせ、話さなければならないことだし、待ち時間に読んで貰えば、説明も楽になると考えて、作成しました。
 ところが、楽になるどころか、もっと大変になりました。
 確かに高額の作業獲得には威力を発揮しますが、質問の内容がエスカレートしていきます。
 「そう言えば、前から知りたかったことなんですけど・・」と、ついに、土日は夕方遅くまで、昼飯を取れなくなりました。
 更に、悲惨なのは、私が個人的に作成した資料だったので、時々社内で問題になり、辛い思い(?)をしたものです。

 しかし、多くのユーザーに支持されて、○×スポーツを辞めるまで、配付し続けました。(そうそう、自分が死にそうな事故にあって、FD3Sは廃車なったにもかかわらず、一番残念だったのが、このバイブルをなくしてしまったことだというユーザーもいます。)

 こんな悲しい(?)裏話があったことは、誰も知りませんが・・・

 ところで、何故こんな話になったかというと、
 今度は、誰に遠慮することもなく、徹底的に好きなことを書ける立場になれたので、『ロータリーバイブル?』(仮称)を作成することに決定しました。「バイブル」は、ITさんからも言われたのですが、
 当時のユーザーから、「料金は幾らですか?(→ただ)」「本当に、ありがとうございます。」「FC3S(あるいは、FD3S)のバイブルとして、大切にします。」と、言われたことに起因しますが、
 最後にが付いているところが、ちょっと違う!

 うっかり、私の話を鵜のみしてはダメってこともあるのです。

 まあそんな事で、前置きがすごーく長いけど、

 を募集します。
 『ロータリーバイブル?』は多分200ページ(1,000ページ以上?)を超えるものになると思われます。当然(?)有償で販売予定ですが、御協力頂いた方には、若干の値引きもありますので、住所や電話番号、シャーシナンバーなども教えて貰えると助かります。
 是非、どしどしお寄せください。
 特に、変わった質問待ってます。