ウォーターホースの交換時には・・

 レベルセンサーが破損して冷却水が漏れる。しかし、その原因に気が付かずにウォーターホースを交換する。その後、気付いてレベルセンサーを交換する。・・

 と言う経過をあるディーラーでたどったユーザーの水漏れを修理しました。

 レベルセンサーからも少し漏れていました。(→かなり厳密に調べて解った事ですが・・)しかし、最も大きかったのは実は・・

 ウォーターホース交換のその作業方法に問題がありました。多分、単純にホースを新品に交換したのでしょうね!

 「えっ!新品に交換しただけでは、ダメなの?」『そう!ダメなんです!

 これも当たり前の事ですが、通常ウォーターホース両端から水漏れするなどというトラブルはあり得ません
 それが、漏れた訳なので、当然何か原因があり、その原因を探す事が先でしょう。そして、その原因を直してからが今回のお話です。

 ウォーターホースを外して、びっくりしました。”水あかだらけ!!”ひどい物でした。

 左の写真では、ちょうど光ってしまって解りにくいのですが、ウォーターポンプ部のアルミパイプに、全周に渡って分厚く水あかがこびり着いています。

 この水あかを落とすのが大変でしたが、更にこの下の層は、アルミの腐食が進んでいました。

 当然、その部分の研摩を行ないましたが、ちょっと厳しい状況のため、ノーマルホースバンドから、信頼性の高いトライドンに交換し、腐食の状態が比較的進んでいない箇所を選んで締め付けてあります。

 この作業を行なったディーラーには怒りさえ覚えますが・・現在のこの世の中の状況では仕方が無いのかもしれません。非常に残念ですが・・

 そこで、皆さんがもしどこかでウォーターホースを交換する”はめ”になったら、以下の事をきちんと押さえて交換作業を行なうディーラーかどうか確認した方が良さそうです。そして・・もし「大丈夫!大丈夫!そこまで気にする必要はありません!」などという”とぼけた”答えが返ってきたら・・作業をキャンセルしてさっさと帰りましょう
 そんなディーラーでは、期待通りの結果は得られません!
 ダメなディーラーを、自分で判断出来なければ、自分のクルマは守れませんよ!

ウォーターホースを交換する事が、異常な状況だと認識すべし!→原因追求が先です。安易な交換作業を薦めるようなら、要注意!

ウォーターホースを外したら、取付け部を充分観察すべし!

少しでも異常を認めたら、きちんと清掃、対策(→研摩など)すべし!(→大体何も異常が無くても、簡単な清掃、研摩をするのが当たり前です!)

場合によっては、ホースバンドを信頼性の高い物に交換すべし!

 頭の角にでも覚えておいてください。いつかあなたのクルマにも、結構役に立つかもしれません。

 最後に何故こんなひどい状況になったかの理由を考えてみましょう。

多分、ウォーターレベルセンサーの破損が先に発生したと考えられます。

冷却水の漏れが発生して、エアが侵入しました。

それを修理せずにほったらかしになったせいで、オーバーヒートはかなりひどい状況になります。→水温は平気で100度を超えます。その圧力も半端ではありません。

いよいよ、ウォーターホース両端から、水漏れが発生します。

ホースとアルミパイプの間に、水漏れの道筋が発生します。

それが乾くと、道筋にクーラントの粉が溜まって行きます。

そうなると、その後もし原因であるレベルセンサーを交換しても、通常の正常な温度でも漏れ始めてしまうのです。

とうとう上の写真のような結果になってしまうのです。