サーモカバーのイモネジ部

　サーモカバーの加工穴を埋めたイモネジから滲み出る場合があります。
　ここが漏れるのは通常のFDでは滅多にありません。（＝もしあるとすれば、相当ひどい状態のオーバーヒートを経験したクルマだと思われます。）
　発生するのは、大体において冷却水漏れが97％くらい終了しているクルマです。殆ど漏れなくなったクルマでは冷却水の圧は相当に高くなっているために本来なら漏れてこない部分から漏れ始めると考えられます。

矢印の部分は、クーラントが漏れてその場所で白く乾燥した物です。 その周辺にも滲んだ痕が等高線のようにくっきりと付いている事が解ります。

　漏れる理由は、“シール剤の粗悪さ”に起因していると考えられます。
　飴状に固まってパリパリの状態になり、その隙間から漏れが生じると考えられます。

　対策方法は、この粗悪なシール剤を綺麗に取り除き、信頼性のあるシール剤を塗布して締め直します。

※信頼性のあるとは、何種類かのシール剤を実際に試して試行錯誤の結果、かなり高い温度に曝されても問題が無いと判断された物です。