真円と言う意味

 真円(しんえん)と言う意味について、本当に理解されている人は多分少ないと考えています。

真円とは、図のようにどの方向から測定しても全く同じ直径になることを意味します。

つまり、1,000分の一と言う精度があるとすると全ての方向から測った時に
49.9998,49.9999,50.0000,50.0001,50.0002,50.003のようになると言う意味です。(=10,000分の一を四捨五入して1,000分の一のオーダーまでが全てぴったり合うことを意味します。)

 “1,000分の一のオーダーで真円である。”と言うことはつまりこういう意味になります。

 簡単に1,000分の一で真円!と言われて誰も吃驚しないかもしれません。しかし、本当の意味はこうなります。
 そうすると、これが如何に大変な加工精度を要求しているか?おぼろげに解って貰えるはずです。

 そして・・ロータリーエンジンの一部のパーツはこの精度を達成しています。
しかし、このパーツを扱う人達がこれだけの精密部品だと言うことを本当に理解しているとは考えにくいし、更には、その作業を頼むユーザー一人一人がこの精度を理解しているのかも非常に疑問が残るところです。