エンジンオイルの補充について
ロータリーエンジンは、燃焼室内にオイルを添加しています。
そのため、1,000〜1,500km走行すると、1リットル近く減っていきます。(→使用オイル、走行条件=特にブースト圧などにより減る量はかなり幅があります。)
※オイルの減り方は実は結構正確に減ります。トラブルが非常に大きいクルマでは、いい加減に大体な感じ?で減ります。トラブルが95%位になってくると、正確にトラブルを予測出来るようになってきます。つまり、1週間に一度の点検である日突然減らなくなります。しかし、トラブルを直して、98%完璧に近づくと突然、1リットル/1,000km減るようになります。
この事象は一般のオーナーにはあまり関係ありませんが・・レーシングアートで修理を行なっている途中の正規会員の方は充分に注意が必要です。=オイルが減らない時は、トラブルが発生していると考えてくださいね!
そのため、次のオイル交換の前に一度オイルを添加します。
やり方は、次の通りです。
オイル交換時に、オイルレベルゲージのくびれの部分まで入れます。(=青矢印)
なお、FD3Sで約4リットル。FC3Sでは、約5.3リットル位になります。
※60万台のFD3Sでは、レベルゲージの形が変わりました。くびれ部分は大幅に上方にあります。それまでのくびれはFのラインから約8mm上方です。計って入れてください。
約1,000km走行時に点検します。
その時、レベルゲージのFのライン(=黒矢印)より下に減っている場合には、くびれの部分まで添加します。
その後、Fのラインを切るようになったら、次のオイル交換時期です。
なお、別のページでも書きましたが、オイルエレメントは必ず純正品を使用してください。また、毎回必ず交換します。
”オイル交換2回で一回交換”と言うのは、過去に大きめのオイルエレメントを使用していた時の話で、そんなことを真に受けて実行している人は、化石のような(?)人です。(→化石人と呼ばれないように御注意!)
現在のオイルエレメントは容量が小さいので、必ず交換しないと、新しく入れたオイルがすぐに汚れて交換した意味が全く無い!という悲しい(?)結果になります・・
※エレメントは汚損がひどくなるとフィルター部をバイパスしてそのまま素通りして元に戻ります。つまり、フィルター効果はゼロになってしまいます。