電気系統トラブルの簡単な見分け方
1.ABSとエアバック警告灯を利用する。
システムエラーチェックについては解りますよね。一応、このHPを見るにはパソコンを使用している筈ですから・・
パソコンの電源を入れて、入力できるまでの時間をストップウォッチで計測したことがありますか?新品で使い始めた頃に比較すると、その時間が少しずつ遅くなることで、HDD内のエラーやシステムの不安定さがある程度想像できます。
※例えば、あるデバイスにトラブルがあると、“デバイスにトラブルが発見されました。もう一度チェックしますか?”とか、“エラーチェックを50回試行しました。更に試行しますか?”などのメッセージが表示される事があります。その時は、通常の正常起動よりかなり時間が掛かっている筈です。新品の時の起動時間が遅くなると言う事は、どこかしらにトラブルが発生し始めていると考えた方が良いと言う事になります。
明らかに遅くなったら、デフラグやエラーを自動的に修復するにしてエラーチェックを作動させると、ほんの少し調子がよくなります。もっと調子が悪くなったら、思い切ってOSを全て再インストールします。その時、通常のリカバリーではなく、完全物理的フォーマットを行なってからでなければ、あまり意味がありません。リカバリーでは操作上、上書きになるだけなので発生しているエラーは解決出来ません。なお、OSの全入替は、出来れば一年に一回行なった方が快適に作業が行なえます。
これは、パソコンを正しく使用している人なら、比較的良く知られた方法です。
クルマもECUで制御されているので、同じ事が起きてきます。ただ、簡単にフリーズしてしまう事は命にも関わる可能性があるので、そうならないような機構は数多く存在しています。が・・・同じ事には変わりありません。(=ECUの突然のフリーズは、前のショップで3人のクルマで経験しました。その全てがハーネスの破損が原因です。)
確認方法:
イグニッションキーを差し込み、ONにし、ストップウォッチで計測します。電気に90%問題がないクルマでは、ABS警告ランプが消えるまで、2秒30。エアバック警告灯は6秒20になります。
因みにブロアモーターだけに比較的小さいトラブルがあるクルマで2秒40と6秒30に伸びるデータが得られました。
問題が多く残るクルマでは、最短で2秒30、6秒20になるものの、測定する度に大きく変化します。
これは、多分システムエラーチェックに余計な時間が掛かるために起きる現象と考えられます。つまり、エラーが多すぎると言うことになります。
※多少遅くても全く一定の時間であればそんなに心配は要りません。しかし、計測する度に時間が変化する場合は近い将来フリーズする可能性もあります。また、そうならなくても既にあなたのクルマは充分に遅い筈です。
更に、6,800rpm前後で急にエンジンが吹けないトラブルも発生しているかもしれません。この場合は、主にフロントハーネスの断線や傷付きが考えられます。(=この時、見かけ上点火系統のトラブルに見えるため普通のショップでは点火系統の修理を行なう事が考えられます。しかし、大元の原因を修理しなければ直らないし、そのままでは関連パーツを駄目にしてしまう可能性が高くなります。)
ついでながら・・100%に近いクルマでは、更に短い時間で警告灯は消えますが、正確な時間はまだ計測していないので、後日記載することにします。