自転車に乗れない人を1日で乗れるようにする学校?

 何も偉そうに話をするつもりはありませんし、もし、少しでもそう言う感情を持っているなら、この項目は見ないようにしてください。

 大抵の人にとって、自転車は気が付けば乗れるようになっていた。と言うのが本当でしょう。しかし、全く乗れない人も居るのが事実です。私も微かな記憶があるのは補助輪付き自転車で走っていてその補助輪を外した日の事くらいしか覚えていません。多分、3才前後だったと思います。
 大人になって、知人に何度練習しても乗れないという女性が居ました。彼女に「乗り方を教えて!」と言われてはたと困ってしまいました。乗れるのが当たり前で全く乗れない人にどのように教えれば良いのか?解りません。とりあえず、遠くを見てある程度スピードを上げて・・・と言ってはみてもいきなりそれを行なう事など出来るわけもなく・・・結局、彼女を自転車に乗るようにするには時間が足りませんでした。

 しかし、数年前、テレビで全く乗れない人を一日で乗れるようにする学校が在る事を知りました。その教え方を見ていて非常にためになりました。『そうそう、そうだよね!』『そうそう、その通り!』と感心する事しきりでした。自然と身体で覚えた事は人に教える事は難しいと改めて考えさせられました。
 その時、少し考え方が変わりました。それまで、私自身が偉そうに人にドライビングテクニックを教えられる程うまい訳ではない!だから、一切ユーザーに対してドライビングの事は、例え、聞かれたとしても応える事はまずありませんでした。また、ドライビングは自分で苦労して覚える物で人から教えて貰う物ではないとの信念?もあったのも事実です。
 反面、機械としてのクルマを知らず知らず傷めてしまう人が非常に多いのも事実です。そうなると、結局、メンテナンスに余計にお金が掛かってしまうのです。“言いたい!反面、言ってはいけない!ような気持ち”をずっと抱えていました。
 しかし・・自転車に乗るより実はクルマにきちんと乗る方が難しいのは知っているつもりです。自転車と違い、4輪あるため何もしなくても転ける事もありません。街中でもよく4駆のミニバンのおばさん(=決して差別ではありません。比較的多いと言う意味です。)が、交差点を大回りして回り込んで片側2車線の隣の車線まではみ出しているのを見た事があると思います。それを見て「あ〜あっ!下手くそ!!」と言っている筈ですが・・皆さんの運転もそう言う状態の場合があります。
 ドライビングテクニックはわざわざどこかに出掛けて練習する物と考えていませんか?近くにいい場所がないから練習出来ないと愚痴っていませんか?そうなら、既に間違っているのです。

 どこにでも練習する場所はあります。もちろん、どこでも飛ばせ!と取るなら既にそれも間違っています。わざわざ飛ばす必要はないし、基本が出来ていないのなら、出来るスピードまで落とすのが基本です。30km/hで出来ない操作が100km/hで出来る筈もありませんよね。
 出来ない操作は、スピードを落として・・きちんと100%出来るまで練習して、少しスピードを上げて行くのが基本です。

 この項目は特に機械の操作から見た基本操作に終始します。しかし、レーシングアートでは機械をいたわる操作=速いドライビングと考えているので、騙されたと思って練習の足しにしてみてくださいね。