フルード交換の追加説明
世の中解っている人だけなら、わざわざこんな回りくどい説明は必要無いのですが・・
あまりに理解力のない(?)”迷える小羊”さん達が多いので付け加える事にしました。(→でも、解る人だけ解れば良いと言う考え方は変わっていません。あまりに片寄った見方しか出来ない本当は困っているプライベーターさんがきちんと理解してくれる事を心から願っています。)
あるお客さんが「ブレーキの効きが悪くその原因は何だろう?」と聞いて来ました。走るまでも無く、停止状態でも明らかに解るくらいエアが混入していました。
その事を伝え、『作業順番を待っていてください。』と言う事になりました。
しかし、私があまりに待たせ過ぎたので、他のショップでフルード交換作業を行ないました。
そのショップは、少し前まで国際ラリーのメンテやボディー作製までも行なっていた、かなり、否、この業界でもナンバーワンを誇る技術のあるショップです。
そこはその人の知り合いの人が以前働いていたので、その”ツテ”で作業したのだそうです。しかし・・・
そこのメカニックが「これ余ったフルードだから、継ぎ足し用に持っていて。」と言われ、「いつもより念入りに交換作業を行なったから、800ccくらい使った。」と。
オーナーはレーシングアートでは『3リットル近くを使用するらしいよ。』と言うと、「そのショップはエア抜きのやり方を良く知らないんじゃない?」「そんなに必要な筈はないのに・・・?」との答え。
で・・その作業後のフィーリングは逆に悪くなってしまったとの事でした。
私は、そんな時こんな風に答えます。
・・・
私も新人メカニックの頃、先輩メカニックに下手だからそんなに多くのフルードを使用するんだ!と怒られたものでした。
しかし、当然努力して効率良く、時間も掛けず、フルードも少なくして来ました。だから、・・・彼等と同じ方法を取れば・・・クラッチも同時に作業して”20分以内”で”400cc以下”で全ての作業を終える事が出来ます。
・・・
しかし、その方法がダメだ!と解ったから、このホームページで記載しているのです。
何度でも言いますが・・
細心の注意を払って、細かい所まで観察すれば、必ず必要な作業手順だと誰でも解る筈の事を記載しているだけの事です。
私から言わせると、気付かないメカニックの方がおかしい!のです。
簡単な事です。
自分の作業をもう一度ゼロから見直しなさい。
作業後の効果が出ている事を確認しなさい。
作業の効果がなければ、どこかが足りない筈、もう一度やり直してみなさい。
納得行くまで、とことんやってみなさい。=妥協や言い訳をしないで作業しなさい。
そうすれば、必ず、結果(=効果)が生まれるはずです。
言い訳や、妥協は簡単な”逃げ”です。誰でもそうしたいものです。
でも、”機械は本当に正直です。”少しでも手を抜けば必ず、それだけの結果しか生まれないのです。
自分に逃げない”強い精神力”が必要かもしれません。でも・・自分のクルマを心底良くしたいと言う気持ちがあれば、出来るでしょ!
批判するのは簡単、でも自分で試してみて、あれっ!?って事がある筈です。まず、やってみて、体験してみて、それから判断するようにしてみてはどうですか?
※これは、あるシルビア系(?)のオーナーへの個人的なメッセージかもしれませんね?電気系統で結構苦労しているようです。でも、それって、私から見ればどこかで手を抜いている証拠です。電気系統は特に“集中力”が必要です。(=半端な集中力では出来ません!)どこかで甘えが発生しているのでしょう。