ハンダ付け
『”ハンダ付け”って?何を今さら?』と思った人は、何も解っていません!そんな人には、きちんとしたハンダ付けはできません。ハンダ付けって結構難しいのです。
1.基本的に、ロウ付け、溶接の基本にも繋がる重要な作業です。中学高校の技術家庭でやったことがある程度では何にもなりません!
まず、”難しさ”を理解していることが、必要です。
2.次に、”頭で解っていても、それが出来るとは限らない!”ことが解っていることが必要です。
3.それから、一度出来るようになったからと言って、時間が立ち過ぎると、練習しなければ出来なくなることを知っていることが大切です。
久しぶりに、綺麗なアルミTIG溶接をする場合には、’溶接のプロ’だって、練習しているのです。指先の細かい震えが出るからと、たばこを断つプロまでいます。
ハンダ付けも、似たような物です。私も、久しぶりに作業する時は、少しだけ練習します。ハンダの溶け込みを確認してから、本作業に入ります。
4.最後に、道具です。ハンダ付けする配線の太さにぴったり合うハンダごてとハンダ線が必要です。
これらのことがきちんとできなければ、やらない方がいいでしょう!
クルマでの配線処理は、狭い空間で、非常に無理な姿勢で行なうことになります。上向きで作業せざるを得ないこともしょっちゅうです。
基本作業が、120〜150%出来る技術があって、可能になります。
ディーラー系のスポーツコーナーで、ハンダ付け作業を行なったと思われる車輌でも、ハンダ付けは、×でした。
一応、付いてはいましたが、ハンダが一部テンコ盛り、一部不足、最悪はハンダの一部が角になって、尖っていました。
その上から、丁寧にテーピングしてありましたが、角の先端が隣の角に接触していました。(=最悪の場合、火災発生の危険性がありました。)
クルマの配線処理は、”ハンダ付けが基本だ!”と、解っている人は「偉い!」と思いますが、偉いだけで、解っていても出来なければ、作業後の危険性は消えていません。
今まで、他で行なった配線処理で、100点をやれるものはありませんでした。何らかの欠点があり、その欠点が原因で、トラブルを発生しているのが現状です。
だから、ITさん!
あなたのハンダ付けが甘くて、ちょっと引っ張ったら外れた(=付いていなかった。)のは、仕方がないのです。
私の厳しい指摘で、多分悔しい思いをしたと思っています。もし、悔しかったら、ハンダ作業の基本を150%修得してください。
ハンダの練習時間は、真剣にやったとしても、2〜3日掛かります。溶け込みがはっきり見えるまでやってください。きちんと教えてくれる人がそばにいての話ですが・・
※後日、具体的な図を入れておきます。本当に真剣にやりたい人は、もう一度、閲覧してくださいネ!