恐ろしいゾ!インプレッサ!(ちゅーんど ばい れーしんぐあーと

 自分で、作業して自分が一番びっくりしてしまった!

 「恐ろしい程の加速!」「うっ!止まれない!!」作業を終了して、試乗一発目の感想です。リフトから降ろして、少し移動している時に、既に、低回転(1,500rpm以下)でのトルクアップが体感できたので、充分予測はしていましたが、
 それでも、「うっ!」と言う感じでした。

 パワー的には、”きちんと50万台FD3S”の280馬力以下ですが(体感270馬力を少し切る程度)、ファイナルが4.444と言うこともあって、3速まではすぐに吹けきってしまい、テストになりません。仕方なく、4速で低回転から、ブースト変化を調べて、試乗は終了しました。

 レーシングアートで作業したことのある人なら、解ると思いますが、大袈裟な”作業効果”をうたったことがない私が、「恐い程」というのは、凄い効果なのです!

 インプレッサごとき(失礼!=でも正直言ってそう思っていました。)がこんなに速いとは、考えていなかったので、結論は、『作業を行なった自分が一番驚いてしまった!』です。

 とにかく、あまりに速いので・・ブレーキの悪さがはっきり浮き彫りになって、しまいました。
 それで、オーナーの現時点での’では、非常に危険と勝手に判断して、ある悪巧みを立てました。それは、”思いっきり脅してやろう!”と言う物でした。
 ”きちんとインプレッサ”が如何に恐いのかを肌で感じて貰うことにしたのです。

 近くの駅まで引取りにきたUSさんを、少し待たせて(=意図的?)、迎えに行きました。
 助手席に乗り込んできたUSさんに、すぐにシートベルトをきちんとするように促し、柔らかく加速を始めます。すぐに、「おっ!今まで味わったことがない、加速だ!」と脳天気に(?)喜んでいます。
 そこで、1、2速で70%の加速をしてみせます。「おおっ!・・」と言っているところで、3速フル加速。信号ギリギリでブレーキング。(→ブレーキングは75%)
 そこで初めて、「びっくりして、声が出ないんじゃないですか?」と優しく話し掛け、横顔を覗き込むと、
 なんと本当に、びっくりし過ぎて、声が出ないようで、
 微かに声を出そうとしているのか、口が小さく小刻みにパクパクしています。
 『ありゃ!また、やり過ぎちゃったかな?』と少し反省していると、
 少しして、やっと「本当にびっくりしました。これが、自分のクルマですか?」と弱々しく言っています。よせばいいのに、「いや!こんなもんじゃないんですよ。」「この付近は、あまり飛ばせないので・・」と言って、85%フル加速でいつものテストコースへ。
 途中、「ブーストも安定しているでしょう?」と話し掛けると、「前を見ているのが精一杯です!」と、自分が運転していないのに、とぼけた(?)ことを言っています。

 無事、4速までのフル加速試乗が終わって、レーシングアートに帰って来て、注意点を充分理解して貰って(約2時間半)、帰り際に、「わざと脅かす目的で、走ったのだけど、どうでした?」と聞いたら、「充分、驚きました!!」と言って帰って行きました。後ろ姿を見送っていると、ヨタヨタ、恐々走っていくので、『ありゃ!また、やり過ぎちゃったかな?」「でも、この位でちょうど良いか〜?」と、ちっとも(?)反省しない私でした。


 マフラーのヌケが悪いので、カタログ値の280馬力を達成できなかったことは、私としては、非常に残念でしたが、軽くアクセルを踏んでも、気が狂ったような加速をしてしまうインプレッサは、少し慣れてしまうと、それが普通になってしまいます。
 これ位脅しておかないと、ブレーキが全くダメなことをすぐに忘れてしまいます。ブレーキの危険性は非常に大きいので、このままでは乗ってはいけない位のレベルです。それを忘れさせないための”悪巧み”でした。(ブレーキは実際の車重以上に重さを感じるブレーキと言えば、少し解りますか?)

 なお、誤解のないように付け加えておきますが、私は、隣にユーザーを乗せて危険な運転は、決してしません!!いや、一度だけMTMさんでやってしまったかも?
 USさんは恐い思いをしたかもしれませんが、どんなにハイテンションでも85%です。必ず、安全マージンを取っていることを、USさんは、知る由もなかったことでしょう。失禁しなかっただけでも、良かったかも??

 皆さんも、USさんの白いきちんとインプレッサを見掛けても、むやみに煽らないでください。へなちょこブーストアップFDでは、決して勝てません!お互いに危険なので、きちんと対策するまでは、”おとなしく”乗りましょうね!

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