フューエル・フィルターを交換しましょう。(目安は、最低30,000キロ?)

 フューエル・フィルターは、高圧フィルターになってから、あまり、メンテされなくなってしまいました。

 ノーマル車がキャブの頃は、最低でも、1年に1回は交換していたものです。

 しかし、かなり、汚損しています。

 私は、今でこそいろいろ厳しいメンテを強要(?)していますが、素人の頃にはいい加減なメンテをしていました。

 ガソリンは、ほとんど毎回ガス欠一歩手前まで給油しないし(何回かガス欠でガソリンスタンドまで走って、ポリタンクを借りたことさえありました。)、水抜き剤など入れたことすらありませんでした。(ガソリンスタンドで、「錆が発生していますから、水抜き剤を入れますか?」と言われても、「いや、いいです。」と言ってしまうタイプでした。)

 そうこうしている内に、私の当時の愛車(?)FC3Sが、梅雨時にポソポソ言い出して、前に進まないようになって、とりあえず、水抜き剤を入れると、その症状は明らかに良くなります。

 2〜3回繰り返してもだんだん効かなくなってきたので、とうとう観念して(?)フューエル・フィルターを交換して、びっくり!!
 物凄く汚損した泥水のようなガソリンが出てきます。『うわっ!ヤバい!』と改めてメンテナンスの重要性を実感しながら、交換作業を終了しました。

 そして、走行して、2度びっくり!!

 何と、低速から高回転までストレスなく吹け上がるのです。
 『そんなバカな!』と思いましたが、実は、”バカ”は私の方でそこまでひどい状態だったことに気付かなかったのです。そして、恥ずかしいことに、その事件の発生した頃には、前のショップで、メカニックとして働き始めていたのでした。

 最近、ユーザーの依頼でフューエル・フィルター交換作業を行ないました。しかし、ケチ臭い私と違って、そのユーザーは、いつも満タン状態で乗っているユーザーなので、”まだ、必要無いよ。後にしたら・・”という気持ちがありました。
 しかし、時々あるのですが・・こちらがまだ早いと思っている作業が、実は既に遅い位であった。という場合があります。

 今回の場合もそうで、既に真っ黒、細かい埃も混ざっている状態です。走行距離は、約3万キロです。

 今回の結果から、最低3万キロ以下でフューエル・フィルターの交換を行なうことをお薦めします。
 使用条件の厳しい場合には、25,000キロ位が目安になるかもしれません。
 (ただし、自分で交換する場合は、FD3Sのフューエル・フィルターはボディとデフの間に挟まっている状態なので、交換作業は実に大変で、私ですら、「面倒臭いから、やらなくて良いよ!」と言いたい位の作業になりますので、覚悟しておいてください。

 なお、FD3Sの場合には、同時にフューエル・ポンプの対策も行なった方が、安全でしょう!(こちらについては、近日中に詳しく解説致します。暫く、お待ちください。)