10万台FD3S基本仕様

 発売は1991年11月ですが、実際のデリバリーは確か12月末からで本格的には、翌年1月から街中で見かけるようになりました。

 発売当初は、そのデザインがあまりに斬新過ぎたのか?、はたまた「イニシャルD」で”白のFC3S”があまりに人気を呼んだのか?は不明ですが、FC3Sの方に人気が集中して、中古のFC3Sが新車価格より100万円以上も値上がりしました。

 それで、発売当初は予想以上に”売れない”状態が続きました。ちょっと可哀想な環境にありましたね。

 コーナリングは、それまでの国内最高レベルのFC3Sを遥かに凌ぐ物でした。
 ※実はその当時の私の腕では、FC3Sを手足のように操っていたはずがFD3Sの素性(?)を分析することなど無理(!)という状況でした。初めてFC3Sに乗りそのコーナリング性能を自分なりに収得するまで約1ヶ月だったのに、恥ずかしながら、約1年を費やしました。

 それ程、コーナリング性能は高い水準を保っていました。

 FC3Sでマツダが採用した『ブッシュの潰れを積極的に利用する。』手法は、FD3Sで開花しました。

 非常に優れた気機構に仕上がっていました。

 しかし、ど素人は「わだちでステアリングを取られて恐い!」と言い出したようです。(→私から言わせると、装着タイヤなどで解決出来るレベルで、そんなヤツ(?)の言う事など気にすることもないと感じましたが、悲しいことに、その後段々軟弱な仕様へと変化して行きます。