トヨタカラーラレビン

 レビンのユーザーがやってきました。AE111
チューニングカーとして診るのは、初めてです。
 ユーザーを助手席に乗せて試乗チェックを開始して50m、「何か変だ!」「エンジン回転の上昇がおかしい。」「息付きらしきものが、一定の回転ではなく、不定域で発生している。」と判断し、すぐにプラグの点検を行なうことにしました。点検してみると、かなり減っています。

 ターボ付きロータリーエンジンの場合、プラグの寿命は、早くて3,000km、長くても7,000kmが相場です。(きちんと本来のパワーが出ていて、きちんと走行している場合。)
 他車種でしかもNAエンジン、そんなバカな?とよーく点検しても、結論は同じでした。プラグの新品交換。番手も一つ上にしました。この時の走行距離は1万キロ。もっと早めに交換することをユーザーには、アドバイスしました。
 交換後の走行チェックでは、高回転側も気持ちよく回るようになりました。

 プラグの消耗具合が、気になってユーザーにレビンのカタログを持って来て貰いました。予想通り圧縮比が11.0
 正直言って他車種には、チィットも(?)興味がなかったので、こんな高圧縮エンジンになっていたとは、驚きでした。そして、燃料が適切に薄いだろうことも、私としては驚きでした。
 恐るべし、トヨタレビン!?って感じでした。

 また、足廻りも、ユーザーに対しては大変失礼な話ですが、FF車は極限のスポーツに成り得ない!というポリシーを持っていた私も少しだけ(?)その考えを修正しなければならない程、FFの欠点を抑えてありました。
 その不思議なコーナリングは、リフトアップしてリヤ側の足廻りの構造を観察してみて納得させられました。「良く考えられている。」と。